芹沢光治良生誕130周年記念
「沼津の文豪四者の軌跡をたどるバスツアー」
に参加してきました!

 芹沢光治良生誕130周年を記念して開催された、芹沢光治良記念館主催の「沼津の文豪四者の軌跡をたどるバスツアー」に参加してきました。 募集定員を大きく上回る約3.5倍の応募倍率となった人気のツアーです。
 7月30日(木)午前8時30分、沼津駅北口をマイクロバスで出発。芹沢光治良、若山牧水、明石海人、太宰治という、沼津にゆかりの深い四人の文豪の足跡を、ガイドの分かりやすい解説とともに巡りました。

最初に訪れたのは、白砂青松の景勝地・千本浜公園。木漏れ日の中に静かに佇む明石海人の歌碑では、沼津商業高等学校を経て、静岡師範学校で学び、教員として職に就きましたが、若くしてハンセン病を発症し、岡山県の療養所で苦難の日々を送りながらも、希望を胸に数々の歌を詠み続けた生涯について紹介していただきました。
 歌碑を前に、その力強い人生に思わず聞き入ってしまいました。園内には若山牧水をはじめ、多くの文学碑が点在しています。旅と酒を愛した牧水の歌碑では、毎年10月に開催される「牧水祭」の話も紹介され、歌を詠みながら酒を酌み交わす牧水らしい催しに興味を引かれました。


 続いて訪れた沼津市若山牧水記念館では、牧水の生涯や創作活動を紹介する貴重な資料を見学。ガイドさんからは、千本松原の伐採計画が持ち上がった際、牧水が保存運動の先頭に立ち、その美しい景観を守ろうと尽力したエピソードも紹介され、牧水がいかに沼津と千本松原を愛していたかを知ることができました。

 次に訪れた我入道海岸では、幼い頃の芹沢光治良が見つめた海を望む場所に建つ芹沢光治良文学碑を見学。その後、隣接する芹沢光治良記念館へ向かいました。館内では、愛用品や直筆原稿などの貴重な資料に加え、特別展「光治良と九人の文化人との運命の出会い」を見学。文学だけでなく、さまざまな分野で活躍した文化人との交流を知り、光治良の人柄や幅広い交友関係に驚かされました。

 続いて、太宰治ゆかりの国登録有形文化財・安田屋旅館へ。太宰が滞在し、小説『斜陽』の執筆にゆかりのある駿河湾を望む客室を見学し、文豪が過ごした当時の情景に思いを馳せました。
 また、安田屋旅館はアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場する高海千歌さんの実家のモデルとしても知られています。8月1日の誕生日が近いこともあり、この日も全国から多くのファンが訪れているとのことでした。

 ツアーの締めくくりは、市営墓地にある芹沢光治良の墓所。生涯を通じて「人間愛」を描き続けた作家に静かに手を合わせ、その足跡を振り返りながら、文学の旅を終えました。
 参加者からは「知らなかった沼津の魅力を発見できた」「作品を読んでみたくなった」といった声が聞かれ、八王子市から参加された方もいるなど、市外・県外からも参加者が訪れていました。

 文学、歴史、そして駿河湾や千本松原の美しい景観を一度に楽しめる、沼津ならではの魅力が詰まったバスツアーでした。文豪たちが愛した風景を歩き、その作品の世界に思いを馳せながら、沼津の新たな魅力に触れてみませんか。
 芹沢光治良記念館では、企画展や文学講座なども開催しています。ぜひ沼津を訪れ、文豪たちが愛した風景と文学の世界を体感してみてください。

kanko